ピンドットのネクタイ

 ピンドットのネクタイが好きだ。いわゆる小さな水玉の柄のネクタイだ。

 イケてるおっさんが若い頃から敬愛してやまないあの故落合正勝大先生もピンドットのネクタイが一番クラシックで良いと仰られていた。

 20代前半は訳も分からずに落合さんが本に書いてある通りに紺やえんじのピンドットとソリッドのものを買い揃えていたのだが、その内に落合さんが言っていることがはっきりわかるようになった。

 どうしてもピンドットやソリッドじゃないとダメなのだ。せいぜいが小紋柄じゃないと。

 クラシックなスリーピースにストレートチップを履いてワイドカラーのシャツを着ているのに、ネクタイがレジメンタルやチェックではなんとも居心地が悪い感じがする。アニマルプリントとかはもちろん論外。

 靴もシャツもネクタイもスーツも時計も男の服装には全て決まりがある。その決まりをしっかりわかていないとみっともないことになる。決まりがわかった上でルールから外れるとか着崩すとかは良いのだが、ルールを知らずにルールを破ると頓珍漢なことになってしまうのだ。

 だから、ネクタイもそう。私が持っているネクタイは、いくつかの小紋柄を除いてほぼピンドットとソリッドのみだ。5年もそれで通してみればいい。変な柄のネクタイなんてちゃんちゃらおかしくて絞められなくなるから。